楽天カードの自己破産以外の解決策とは? 債務整理・任意整理について解説
楽天カードの利用限度額は100万円なので、借金の債務整理の方法としては任意整理が一般的です。将来利息のカットと60回程度の分割払いで和解することができ、自己破産を回避することも可能です。個人再生との違いやメリットやデメリット、債務整理後、楽天カードの審査に通るのかについても解説します。
目次
楽天カードの債務整理・任意整理とは? 自己破産以外の方法を解説
楽天カードによる借金を債務整理する方法としては、任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。
楽天カードの利用限度額は100万円なので、楽天カードの借金の返済のみに困っている場合は、任意整理が最適な選択肢です。
楽天カードによる借金の解決の方法や任意整理する際のポイントについて解説します。
楽天カードとは?
楽天カードは、楽天グループが発行しているクレジットカードです。
次のようなメリットがあるので利用する方も多いでしょう。
- ・年会費が永年無料。
- ・100円につき1ポイントの楽天ポイントを貯められる。
- ・楽天市場ならポイント付与率が上がる。
- ・新規に入会し利用すると特典の楽天ポイント等がもらえる。
- ・楽天ポイントカードや楽天Edyのサービスと紐づけできる。
楽天市場、楽天銀行、楽天モバイルなどの楽天経済圏のサービスを利用している方なら、楽天カードに入会していることが多いと思います。
楽天カードでの破産を防ぐには?
楽天カードは大変便利なクレジットカードですが、使いすぎると破産してしまうので注意しましょう。
破産を防ぐためには、どれだけ楽天カードを利用しているのか逐一確認することが大切です。
そのためのサービスとして、楽天e-NAVIがあります。
楽天e-NAVIでは、利用明細の確認、支払い方法の変更が可能です。
支払い方法は、リボ払いや分割払い等がありますが、その月の請求額が決定してから変更することもできるとのことなので、請求が多くて大変なときは、その月の負担を減らすことも検討しましょう。
楽天カードの借り入れは過払い金が発生しない
クレジットカードの中には、利息制限法の限度を超えた超過利息を取っていることから、弁護士や司法書士に依頼することで過払い金の返還を請求できることがあります。
しかし、楽天カードは2005年7月からスタートした比較的新しいクレジットカード会社で、発行当初からグレーゾーン金利は適用しておらず、法定利息の範囲のみで融資を行っています。
そのため、楽天カードからの借り入れの返済には過払い金が発生しません。
ただ、楽天マイワンや楽天KCカードは、現在の楽天カードとは別のカードですし、グレーゾーン金利を適用していたので過払い金が発生しているケースもあります。
楽天カードを使いすぎた場合は?
楽天カードでたくさん買い物をした場合は、一括返済が難しく、分割払いやリボ払いを利用する方も多いでしょう。
しかし、使いすぎた場合は、元本の返済が進まず、支払っているのは利息だけという状況になり、気づいたときには、返済できないほどの膨大な借金を背負ってしまっていることもあります。
楽天カードを使いすぎてしまい、借金の返済がきつくなってきた場合は、債務整理を検討すべきことになります。
債務整理とは?
債務整理には大きく分けると
- ・任意整理
- ・個人再生
- ・自己破産
の3つの方法があります。
それぞれどのような方法か、概要を解説します。
任意整理
任意整理とは、元本から発生する利息をカットしたり、返済期限を3年間に延長し、長期分割払いとするといった和解交渉をクレジットカード会社と個別に行うことです。
クレジットカード会社との和解交渉では、過去の支払いも確認し、法定利息を超える利息の支払いが発生しているときは、支払いすぎた利息分を元本に充当する形で、借金を圧縮することもできます。
元本を超えて利息を支払いすぎていたことが発覚した場合は、借金の返済は必要なくなり、過払い金を請求できることもあります。
任意整理は裁判所への申立が必要なく、クレジットカード会社と個別に和解交渉するだけなので、手軽な債務整理方法と言えます。
官報に名前が載らないため、任意整理を行っていることが公になることはありません。
また、任意整理の手続きを行うクレジットカード会社を選べる点も特徴です。
保証人を立てているクレジットカード会社を外すことで、保証人が支払い義務を負わされる事態を防ぐこともできます。
ただ、任意整理はクレジットカード会社が応じなければできません。
会社によっては、任意整理に応じていないケースもあり、この場合は、弁護士や司法書士に依頼しても任意整理が難しいこともあります。
個人再生
個人再生とは、個人が抱えた借金を返済しきれないことを裁判所に認めてもらい、借金を大幅に減額し、3年から5年といった返済期間を設けて返済していく方法です。
- ・住宅ローンを除く借金総額が5,000万円以下
- ・毎月安定した収入がある
といった条件を満たす場合のみ認められます。
自己破産と違い、住宅などの財産を維持できる可能性がある点や職業上の制約を受けないことが特徴です。
クレジットカードの支払いがたくさんあって滞っている場合や、クレジットカード以外にも大きな借金がある場合に検討することになります。
ただ、任意整理と違い、個人再生を行っていることは官報に掲載されます。
ブラックリストにも掲載されますし、家や車など生活に必要なものは維持できてもそれ以外の高価なものは残せない可能性があります。
自己破産
自己破産とは、財産がなく、返済に当てられる収入もないことを裁判所に認めてもらい、借金の返済を全面的に免除してもらう手続きです。
任意整理や個人再生を利用できない場合は、自己破産を検討することになります。
自己破産により、クレジットカードによる借金だけでなく、その他の様々な借金もすべてゼロにすることができます。
借金の悩みから開放されますし、取り立ても止みます。
これまでの借金をすべてリセットして新しい人生をやり直すことができるので、前向きな選択肢と言えます。
ただ、家や車などは回収されたり処分されますし、自己破産したことは官報にも掲載され、広く知られてしまいます。
また、手続きが終了するまでは、資格や信用が必要な一定の職業に就けなくなります。仕事によっては退職を余儀なくされるということです。
楽天カードの債務整理事情
楽天カードの使いすぎで債務整理を検討している方のために、楽天カードにおける債務整理事情を紹介します。
楽天カードなら任意整理に協力的
楽天カードを使いすぎたために任意整理したいと考えている方もいらっしゃると思います。
楽天カードは、比較的、任意整理に協力的な会社です。
弁護士を通して任意整理の和解交渉を行うことにより、楽天カードに支払う利息をカットすることができます。
楽天カードを任意整理することでカットできる利息
楽天カードを任意整理することでカットできる利息としては次のようなものが挙げられます。
- ・経過利息
- ・将来利息
- ・遅延損害金
経過利息とは、弁護士が依頼者から債務整理を依頼されて、楽天カード会社に受任通知を送付した後で、楽天カードとの間で和解が成立するまでに発生する利息のことです。
将来利息とは和解成立後に依頼者が楽天カードからの借金を全額返済する間にかかる利息のことです。任意整理の和解交渉が成立すれば、将来支払う利息を減らすことができます。
遅延損害金とは、期限までに支払えなかった場合に発生する違約金のことです。通常の利息よりも高く設定されています。
楽天カードの返済が滞納している場合は、遅延損害金が溜まっている可能性が高いですが、これを免除してもらうことができます。
楽天カードの借金が任意整理しやすい理由
楽天カードの借金が任意整理しやすい理由としては、一般カードであれば利用限度額が100万円と比較的低額であることが挙げられます。
借金の額が数百万円、数千万円に膨らんでいる場合は、利息をカットした程度では、返済可能な額にならないことも多いです。
この場合は、個人再生や自己破産といった手段を検討しなければなりません。
一方、楽天カードの返済のみで困っているのであれば、元本が100万円以下なので利息をカットするだけでも、比較的返済が楽になるはずです。
楽天カードの返済の分割回数は最長60回(5年)
クレジットカード会社と任意整理する際は、債務を圧縮した後の元本と利息を3年以内に返済しなければならないのが一般的です。分割回数では36回以内になります。
その点、楽天カードの場合は、任意整理後の返済期間を5年とすることも可能です。分割回数は60回です。
この分割回数であれば、一月あたりの返済額は多くても2万円程度に抑えることが可能です。
楽天カードを任意整理する際に押さえたいポイント
楽天カードからの借金を任意整理するに当たって押さえておきたいことを確認しましょう。
楽天カードの任意整理をした後の楽天モバイルの利用
楽天カードの利用者の中には楽天モバイルの携帯電話を利用している方もいらっしゃると思います。
楽天カードの任意整理をした後でも、楽天モバイルの携帯電話はこれまで通り利用し続けることができます。
ただ、楽天モバイルの利用料金を楽天カードで支払っている場合は、任意整理によって楽天カードが利用できなくなるため、支払い方法を変更する必要があります。
また、スマホ本体の料金を楽天カードにより分割払いしている場合も、任意整理後は支払いができなくなります。そのままでは、スマホも赤ロムとなり、利用できなくなるため、一括払いする必要があります。
楽天カードの任意整理を行った場合の楽天ポイント
楽天カードの利用者の中には楽天ポイントが溜まっている方も多いと思います。
楽天カードの任意整理を行った場合は、楽天カードに紐づけられた楽天ポイントは原則として失効します。
そのため、楽天ポイントが溜まっている場合は、任意整理の前に使い切ってしまいましょう。
楽天ポイントは、楽天市場の他、楽天グループやコンビニなどの様々なサービスで利用できます。
なお、楽天カードと楽天ポイントが紐づいていないケースなら、任意整理の後も使える可能性があります。
気になる方は、楽天に問い合わせて確認しておきましょう。
楽天カードの任意整理をした後の楽天市場の利用
楽天カードの利用者には、楽天市場を利用している方も多いと思います。
楽天カードの任意整理をした後でも、楽天市場を引き続き利用することができます。
ただ、楽天カードを支払い方法に選ぶことはできないため、代金引換や銀行口座からの支払いなど、他の決済の手段を用いるとよいでしょう。
楽天カードの任意整理をした後の楽天銀行の利用
楽天カードの利用者には、楽天グループの金融機関である楽天銀行で口座を開設している方も多いと思います。
楽天カードの任意整理をした後でも、基本的に楽天銀行の口座が凍結されることはありません。
そのため、楽天市場の買い物の決済手段を楽天銀行に変更して利用し続けることができます。
ただ、楽天銀行からの借入がある場合は、返済できないと口座が利用できなくなることもあるので、注意しましょう。
楽天カードの任意整理をした後で楽天カードを再発行してもらえるか?
楽天カードの任意整理を行った場合は、楽天カードを使うことができなくなります。
また、楽天カードを再発行してもらうことも難しいのが実情です。
楽天カードに限らず、クレジットカード会社や消費者金融では、利用者が過去に滞納したり債務整理した履歴を半永久的に保有し続けています。いわゆる、社内ブラックというリストに載ってしまうということです。
そのため、楽天カードからの借金を任意整理して返済した後で、5年程度経ってから、楽天カードの申込みをしても社内ブラックに引っかかると、楽天カードを再発行してもらうのは難しいのが実情です。
自己破産後に楽天カードを作ることはできるのか?
自己破産することで、楽天カードからの借金だけでなく、その他の借金も含めて、裁判所に借金の返済を全面的に免除してもらうことができます。
自己破産した場合は、比較的審査がゆるいとされる楽天カードはもちろんのこと、その他のクレジットカードも5年間は作成できないのが原則です。
CICやJICCといった信用情報機関の信用情報に自己破産の履歴が5年間残るためです。
自己破産から5年以上経過して、信用情報がクリアになれば、楽天カードを初めとするクレジットカードを作ることができます。
ただ、楽天カードの利用分について自己破産していたケースでは、その履歴が楽天カード会社に社内ブラックとして残っている可能性があります。
この場合は、自己破産から5年以上経過しても、楽天カードの審査が通らない可能性もあります。
まとめ
楽天カードの返済に困っているときは、弁護士に任意整理を依頼することも検討してください。
楽天カードだけでなく、様々な借金があり、返済が難しくなっているときも、個人再生や自己破産といった手段があります。
借金を整理して新しい人生をスタートするためにも、まずは、弁護士にご相談ください。
