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【スマホから浮気の証拠を隠滅】 削除された時の対処方法をご紹介

2020-06-30
離婚

浮気されたことを理由に離婚をする場合、証拠が必要になります。
しかし、浮気の証拠を削除されてしまうケースも少なくありません。
もしも、スマホから浮気の証拠を削除されてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?

今回は、証拠を削除された場合に慰謝料を請求できるのか、もしも証拠が削除されてしまった場合はどのように対応すべきなのかといった点についてご紹介します。
離婚を考えている最中にスマホの証拠を削除されてしまい、どうすれば良いか悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

証拠を消されても慰謝料は請求できる?

浮気をされて離婚に至った場合、慰謝料の請求を検討する方は多いです。
慰謝料は、浮気をされたからといって必ず請求できるわけではありません。慰謝料を請求できるのは、浮気相手との不貞行為があった場合になります。
不貞行為は、配偶者以外の異性とお互いの自由な意思に基づいて性行為を行うことを意味します。
したがって、浮気相手との肉体関係がなければ慰謝料は請求できないのです。

しかし、不貞行為をしていたという事実を当事者はほとんどのケースで否定します。
そのため、不貞行為をしていたという明らかな証拠を手に入れなければいけません。
慰謝料の請求は民事事件として取り扱われますが、民事事件の裁判においては提出した証拠が有利な方が勝ちやすくなっています。
これは、証拠の優越と呼ばれます。
それを知っていた場合、浮気をしていたという証拠を削除し、証拠隠滅を図るケースが非常に多いのです。
このことを踏まえて考えてみると、証拠を削除されてしまった場合は、慰謝料の請求が難しいということになります。

デジタル・フォレンジックを活用する

浮気の証拠はスマホに残っていることが多いですが、スマホのデータは簡単に削除できます。
浮気相手とのLINEのやり取りやツーショット写真などの証拠が残っていると、離婚裁判が始まった時に不利になる可能性が高いです。
そのため、それらの情報を削除してしまいます。
証拠を削除されてしまうと、浮気をしているという証拠を提示することができず、不利になってしまう可能性もゼロではありません。
そのような時に活用したいのが、デジタル・フォレンジックです。

デジタル・フォレンジックは、スマホなどの電子機器を解析し、必要な記録を収集・分析し、証拠化する技術です。
コンピュータ・フォレンジックと呼ばれることもあります。
デジタル・フォレンジックの活用対象は、パソコンやサーバー、スマホ、情報家電などデジタルデータを扱っている機器全般です。
配偶者や浮気相手のスマホを押収し、証拠となり得るデータを抽出したり、活動記録を割り出したりします。
デジタル・フォレンジックによって割り出されたデータは、証拠として裁判で提出可能です。
デジタル・フォレンジックについて詳しく知りたいという方は、浮気や離婚に関して相談をしている弁護士に聞いてみると良いでしょう。

相談をご検討の方はこちらをご覧ください

ご相談の流れ | 西宮・尼崎の弁護士による離婚法律相談

 

復元できなかった場合は諦めるしかない?

場合によっては、浮気の証拠を復元できないことがあります。
そうなった場合、諦めるしかないのでしょうか?
諦めるしかないと思う方もいるかもしれませんが、代わりに証拠として提出できるものが見つかる可能性があるのです。

・代わりに証拠となり得るものとは?

スマホに残された不貞行為を示す証拠よりも弱いですが、FacebookやInstagram、TwitterといったSNSが証拠になる場合もあります。
SNSに「今日は浮気相手とデート中!」と堂々と書く人はほとんどいませんが、同じ日に同じ場所に行っている様子をアップしている場合は、その人が浮気相手である可能性が高まります。
芸能人で交際相手がいることを匂わせる投稿をする「匂わせ行為」と同じようなものだと考えれば分かりやすいでしょう。
もしもスマホの証拠が削除されていた場合は、SNSをチェックしてみてください。

・第三者から証拠を集める

スマホに残っている写真やLINEでのやり取りと比べると、客観的な証拠とは言えなくなってしまいますが、第三者から証拠を集めるというのも有効な方法です。
共通の友人や職場の同僚に協力してもらうのがおすすめです。
この時に、言ったとか言わないで揉めてしまうことも考えられるため、録音しておきましょう。

・探偵に浮気調査をしてもらう

決定的な証拠が全て削除されている場合は、探偵に浮気調査をしてもらうケースもあります。
配偶者と浮気相手を尾行し、ラブホテルに入るなどの決定的な瞬間を写真に収めてくれます。
探偵は、浮気調査のプロです。
そのため、離婚裁判や慰謝料請求で法的な証拠として提出できる写真を撮影してくれるでしょう。
しかし、探偵に依頼する場合は多額の費用が必要になるため、その点だけ注意しなければいけません。

浮気をしている人は、自分が不利な立場になりそうな時にその証拠を削除しようとします。
スマホに入っている情報は、簡単に削除できてしまうため、早い段階で削除されているケースも少なくありません。
証拠がないと慰謝料の請求ができない可能性もあるため、なんとしても証拠を見つけたいと思うものです。
もしも証拠が削除されていた場合は、デジタル・フォレンジックの活用や探偵への依頼なども視野に入れておくと良いでしょう。

著者

後藤千絵先生
弁護士

後藤ごとう 千絵ちえ

京都府生まれ。滋賀県立膳所高校、大阪大学文学部卒業後、大手損害保険会社に総合職として入社。

30歳を過ぎてから法律の道を志し、2006年に旧司法試験に合格。

08年に弁護士登録し、2017年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所を設立。

離婚や相続など、家族の事案を最も得意とし、近年は「モラハラ」対策にも力を入れている。

著作に「誰も教えてくれなかった離婚しないための結婚の基本」(KADOKAWA)、『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』(三笠書房)がある。

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