離婚について相手とトラブルになる可能性があるとき、わからないことを聞きたいときなど、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。弁護士を探すにあたって、インターネットで調べてみると、「離婚に強い弁護士」「離婚問題に詳しい弁護士」など、離婚問題を専門に取り扱う弁護士の存在を知るはずです。しかし、本当の意味で「離婚に強い弁護士」とは、どのような弁護士なのでしょうか。
離婚関係の問題を解決してきた弁護士に依頼しよう
弁護士には一人ひとり、得意とするジャンルがあります。離婚や相続、交通事故といった民事事件を専門に取り扱う弁護士のほか、刑事事件専門、あるいは企業法務専門、というように、専門の分野を有しています。
つまり、「離婚に強い」というのは、離婚に関する知識や経験が豊富で、相談者に寄り添い、相談者の希望に沿うような解決方法を模索できる人ではないでしょうか。
離婚についての知識がどの分野よりも豊富で、数多くの問題解決に携わってきた弁護士なら、相談者の悩みに応じたアドバイスができます。相談者の意図を理解し、法的かつ客観的なアドバイスができる弁護士を探すと良いでしょう。
弁護士の人柄や相性も大切
離婚をはじめとした法的な問題を抱えている方は、離婚したくてもどうすればいいのかわからず、不安を抱えた状態で相談に来ることが多いです。場合によってはDVやモラハラなどで精神的に疲弊している状態の方も珍しくありません。そのため、相談者の話をじっくりと聞き、つらい気持ちを理解しようとする弁護士を選ぶことが大切です。具体的には
・相談者の話を遮らない
・相談者からの質問に対して的確な回答をする
・高圧的でない
・法的な話を初心者でもわかりやすく説明してくれる
といった弁護士の性格や人柄も重視するべきでしょう。経験年数や解決してきた件数も確かに重要ですが、それ以上に弁護士との相性も大切です。離婚問題は解決に時間がかかり、解決まで半年~1年と長期戦になることが多いです調停や裁判になったときは何ヶ月も打ち合わせを重ねたり、連絡を取り合わなければならなかったりします。一度話をしてみて「合わないな」「苦手だな」と感じたら、他に相性の合う弁護士を探しましょう。
なお、離婚問題を弁護士に依頼すると、基本的には配偶者と直接会って話をする必要はなく、弁護士が依頼者の代理人として離婚に向けた話し合いを進めていきます。財産分与をはじめ、子どもの親権や面会交流など、解決まで弁護士と相談しながら進めていけるので安心ですが、契約する前にその弁護士に本当に任せていいかどうかを判断しましょう。
離婚に強い弁護士の探し方
離婚について弁護士に相談したい方は「離婚 弁護士 ○○(地域名)」などで検索すると、地元や地元から近い法律事務所のホームページがヒットするので、気になる法律事務所を探します。
自治体で開催している無料の法律相談を利用してもいいですね。その弁護士と話してみて依頼したい場合はそのまま依頼してもいいですし、他に離婚に強い弁護士を紹介してもらうこともできるでしょう。
まれに、「弁護士をやっている親戚に相談する」「会社の顧問弁護士に聞いてみる」と、伝手を利用して弁護士に依頼することもあります。その弁護士が離婚問題を解決してきた弁護士なら問題ありませんが、全く違う分野を専門に取り扱っている弁護士なら、たとえ伝手がなくても離婚に強い弁護士を探すべきです。
気になった弁護士を見つけたら、まずは相談してみて相性が合うかどうか、安心して任せられる弁護士かどうかを見極めましょう。弁護士の人柄や相性が合うかどうかは、実際に話をしてみないとわからないものです。合わないなと感じたら他の弁護士を探せばいいので、まずは気軽に問い合わせてみることをおすすめします。