旦那の不倫が発覚し、気持ちの整理もつかないうちに、不倫相手から「会いたい」と言われた。こういったケースは、実は珍しくありません。不倫相手があなたに会いたがる理由はどこにあるのでしょうか?また、実際に会ったときにどう対処すべきなのでしょうか。離婚や慰謝料請求を踏まえて解説します。
旦那の不倫相手があなたに会いたいという理由
ケースバイケースですが、主に以下のような理由が考えられます。
・単純に謝罪したい
・旦那と水面下で結託して、あなたの気持ちを静めようとしている
・離婚や慰謝料請求といった法律的な問題に発展する前に、事態の鎮静化を試みている
・あなたの気持ちに揺さぶりをかけ、旦那とあなたとの間に亀裂を生じさせようとしている
不倫(不貞行為)はいわゆる「不法行為」に該当し、慰謝料請求の対象になります。この慰謝料請求は、旦那に対してだけではなく、不倫相手に対しても可能です。不倫相手は心のどこかで慰謝料のことが気になっているはず。不倫をするくらいですから、慰謝料のことを知っている可能性は高いでしょう。
直接話して反省の色を示されると、多少なりとも同情する余地が生まれるのは事実です。実際に旦那の不倫相手と会って、女性同士特有の連帯感や共感が同情を生み、可哀そうになって慰謝料の請求は辞めた、という例もあります。会う直前までは責め立てるつもり満々であっても、実際に会って話した結果、なし崩し的に許してしまうという例は少なくないのです。
だからこそ、感情的にならず、「どういうスタンスでのぞむか」を明確にしておく必要があるのです。
不倫相手と会うときの対処法は?
不倫相手と会うときは、怒りや哀れみに決断が左右されないよう工夫すべきです。例えば、以下のような工夫が考えられます。
・信頼できる第三者に同席してもらい、仲裁や司会のような役割を担ってもらう
・後々の言った言わないを防止するため、ICレコーダーなどで会話を録音する
・自分の考えやスタンス、相手への要求を書面にまとめて持参する
これらはいずれも、「自分のスタンスや方針がブレることを防ぐ」という効果があります。最も効果的なのは信頼できる第三者に同席してもらうことですが、種々の事情により難しいこともあるでしょう。ICレコーダーを持参していれば「録音している」という意識が働き、感情の乱れを抑制できます。また、書面にまとめておくと、「自分がどうしたいか、どうすべきか」を逐一確認できるという効果があります。
一方で、「会わない」という選択肢も有効です。心から謝罪したい、許してほしいという気持ちが感じられれば会っても良いでしょう。しかし、こういった感情が感じられなければ、会ったところで円満な解決に向かうとは限りません。それよりも、浮気の証拠をしっかりとおさえ、旦那との関係(離婚するのか否か)や慰謝料の請求について考えを巡らせたほうが得策です。このあたりは個人の考え方次第ですが、迷ったら一人で考え込まず、信頼できる人間に相談してみることをおすすめします。
旦那の不倫相手と会う前に弁護士へ相談を
慰謝料の請求や離婚などを検討しているのなら、先に会うべきなのは不倫相手ではなく「弁護士」です。
弁護士のアドバイスのもと、慰謝料の相場や離婚へ向けた手続きなどを整理し、歩むべき道筋をはっきりさせましょう。不倫相手に会うのは、それからでも遅くはありません。弁護士を通すことで、相手の不誠実な対応を抑止する効果もありますからね。
まずは専門家のアドバイスを受けることは、決して悪い選択肢ではないのです。