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不倫相手との交渉を有利に進めるポイント4つ

2018-12-13
離婚

自分の配偶者が不倫をしていることが発覚したとき、示談のために相手方と交渉する必要がでてきます。交渉の結果、示談書を作成できれば、慰謝料請求や離婚に有利な材料となります。夫や妻の不倫相手と会うのはなかなか辛いものですが、ポイントをおさえて有利な交渉を心がけましょう。

不倫相手との交渉(示談)の概要

不倫相手との交渉(示談)は、一般的に以下のような順で行われます。 1.(必要に応じて)集めた証拠を持参する 交渉をより有利に進めるには不倫の証拠を持参したほうが無難です。ただし、相手方も不倫を認めているならば必須ではありません。相手方が慰謝料の支払いを渋るなど、状況に応じて「切り札」として使うイメージです。 2.不倫相手との待ち合わせ、交渉 不倫相手と連絡を取り、交渉の場所を決定します。交渉の場所としては、できるだけ静かな場所で落ち着いた会話ができるところが良いでしょう。カフェや喫茶店でも構いませんが、半個室のように周囲を気にせず話せるスペースを確保したいところです。抵抗がなければ自分や相手方の自宅でも構いません。 また、冷静かつ客観的に会話を聞いてもらうため、信頼できる第三者に付き添ってもらうのがベターです。不倫相手との交渉(示談)は、当事者同士が納得すればよいわけですから、特に細かい決まりはありません。しかし、当事者同士の交渉では、感情の波が激しくなり、「言った言わない」のような水掛け論に終始してしまう可能性があります。このような事態を防ぐため、利害関係のない第三者が間にはいり、公平かつ客観的に交渉を監視するわけです。 3.示談と慰謝料請求 示談の内容は「口約束」だけに留めず、書面にまとめておきましょう。ただし、実際に慰謝料をいくら請求できるかは、不倫相手の経済状況によります。また、いくら欲しいかも、あなたの自由です。ちなみに、一般的に不倫の相場は50万円から300万円程度といわれています。 ・離婚や別居が発生せず、夫婦関係が続く場合…50~100万円 ・不倫が原因で別居している場合…100~200万円 ・不倫が原因で離婚する場合…200~300万円 このように不倫が夫婦関係にどの程度影響を与えているかによって、慰謝料の目安は変化します。もし不安であれば、慰謝料の目安を弁護士に相談しておくと良いでしょう。不倫相手に「あなたのしたことはこのくらいの慰謝料に相当する」とアピールする材料にもなりますからね。

交渉(示談)を有利にすすめるためのポイント4つ

不倫相手との示談交渉を有利にすすめるには、以下のようなポイントに注力してみましょう。 1.慰謝料は「妥協点」であることを忘れない 前述したように、不倫における慰謝料には一定の相場があります。 しかし、不倫相手が必ずその金額を払えるとは限りません。 一方、被害者であるあなたにも「欲しい金額」があると思います。 このとき、相場よりやや高めの金額を提示し、相手の要望に合わせながら少しずつ金額を下げていくと良いでしょう。相手方の要望も聞き入れることで、不倫相手も慰謝料の支払いに合意しやすくなります。また、不当に低い金額に落ち着くことも避けられるでしょう。 2.あくまでも冷静かつ常識的な対応を心がける 夫や妻が不倫した場合、あなたは被害者です。しかし、被害者だからといって相手を犯罪者扱いし、横暴な態度をとることは避けましょう。くやしさや憤りはよくわかりますが、交渉はできるだけビジネスライクに進めるのが得策です。 3.示談書へのサイン強制はNG 示談書は、あくまでも双方の自主的な意思に基づいて成立します。自分で納得し、自らの意思でサインしなければ、示談書の効力は失われるのです。たとえ不倫相手がサインを渋っても、強制することのないよう注意しましょう。 4.不倫相手の要望は受け入れない 細かい質問や要望は、基本的に断ってしまいましょう。よくあるのが「少し考える時間が欲しい」という要望です。こういった要望には、「今、ここで全て決めるつもりです」とはっきり意思表示しましょう。 また、示談がまとまらなければ裁判を起こす旨も合わせて伝えれば、相手方は事の重大さを認識するはずです。サインの強制はできませんが、確固たる意志を見せつけ、相手の決断を促すことはできます。

早期解決を望むなら弁護士へ

このように不倫相手との示談交渉は、いくつかのコツや駆け引きが発生します。しかし、不倫による精神的なダメージが残っている状態ですべてをこなすのは難しいはずです。そこで、弁護士に相談し、交渉の代理や付き添いを依頼してみましょう。 弁護士が介入することで、 ・不倫相手にあなたの意思の固さが伝わる ・示談書や合意書にサインしてもらいやすくなる ・その後の調停や裁判を考慮してアドバイスが受けられる といったメリットが発生します。離婚や不倫問題に強い弁護士のサポートがあれば、精神的にも安定し、スムーズに示談が進められるはずです。

著者

後藤千絵先生
弁護士

後藤ごとう 千絵ちえ

京都府生まれ。滋賀県立膳所高校、大阪大学文学部卒業後、大手損害保険会社に総合職として入社。

30歳を過ぎてから法律の道を志し、2006年に旧司法試験に合格。

08年に弁護士登録し、2017年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所を設立。

離婚や相続など、家族の事案を最も得意とし、近年は「モラハラ」対策にも力を入れている。

著作に「誰も教えてくれなかった離婚しないための結婚の基本」(KADOKAWA)、『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』(三笠書房)がある。

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